文庫屋「大関」の藤田です

東京では、さくらも満開を過ぎ若葉がでてきました
春ですね…🌸

文庫革を製作するにはたくさんの工程を経て、およそ3-4か月かけて商品を作るため、今は夏に完成する商品の製作を始めています

その中でも、最初の工程にあたる【革を裁断して型押しする部署】の様子を見てきました、ご紹介しますね!

 

▼この模造紙のように見える筒は文庫革になる白い牛革です!
くるくると広げると、牛の半身の形をしています

 

 

▼裁断機と金型を使い、革を裁断していきます

 

▼このボールペンでプチプチ点を書いたような黒いものは、牛の毛穴です
牛革=牛の皮膚なので、部位によってこんなところもあるんですね、
さすがにこのような箇所は文庫革として使うことができないため、はじいて裁断していきますが、大事な資源として無駄を出さないように革を裁断していきます

 

▼年季の入った裁断機、注意書きがなんかかっこいい!

 

▼裁断した革を人の目でも確認して、チェックしていきます、周りにおいてある膨大な革の量…!集中力が大事です

 

▼おや、この型押しされた小さめの革は…

 

▼型押しされたばかりのバレッタ用の革でした

 

▼完成するとこんな風になります

バレッタ/かくれんぼ猫
https://www.oozeki-shop.com/product/11176

 

 

▼部屋を見渡すとペン立ても文庫革…🥰(非売品です、すみません!)

 

 

型押しされた革に、彩色、錆入れをして、文庫革が出来上がっていきます、
まずは革の裁断と型押しがすべての始まりなので、革を裁断している部署は、次のリレーをつなぐために、計画を立てながら型押しを進めていきます

 

工房の様子、少しでも伝われれば幸いです、せっせと毎日作っていますよ!

 

 

おまけ
牛つながりということで…
▼工房の近くにある牛島神社の撫で牛です
みんなが撫でていくのでつるつるしています(体の悪いところと同じところを撫でると良くなるといわれています)

最近知ったんですが、作家の堀辰雄は幼少期向島で過ごしていて、この撫で牛のことも「私はそのどこかメランコリックな目(まな)ざしをした牛が大へん好きだった」と作品に書かれているそうです
言われてみたら…たしかにメランコリックです!
浅草、向島方面にお越しの機会がありましたら…おすすめスポットです😊