夏の作業現場をたっーぷり紹介します♪
文庫革を作っている職人さんに突撃取材をしてきましたっ
早速、夏の苦労がにじみ出る、錆入れと仕上げの現場に直行っ
「錆入れ」は、長い時間を掛けて改良しながら、独自の技法をずっと継承している工程。
年季がありますね・・。
漆は、高い湿度で固まる不思議な性質があります。
時には、人が増えたり減ったりするだけで、湿度が変わることもあるそう
ムシムシする夏は職人さんも気を使うところです…
新人さんが錆入れで最初にやる作業が、この漆を拭くことなんです。
「ただ、この作業ってとても重要で、
ちゃんと拭き取らないとこの先の作業に影響するんですよ。
最初は、みんな筋肉痛になっちゃいます笑」
と、先輩職人さんのYさん。
工房体験をする販売部も、まずはこの作業をやって、
翌日腕をガクガクさせています…!
浅草店にご来店した際には、ぜひスタッフに漆を拭いた感想を聞いてみてください
そしていよいよ見所、錆を入れます!
は、早くて写真が追い付かない…‼
よく取材で錆入れの写真を、撮影するんですが、
皆さんの手が早くていつもきれいに撮るのが難しいんです…
錆入れしたての文庫革はこんな感じ。
ちょっと、粉っぽいのが分かりますか?
これを丁寧に指と手のひらを使って余分な粉を落として、
錆が足りない部分は、ポンポンと足してあげます。
柄によって、粉を落としすぎないように、触る力加減を調整しているそう。
サラサラっとやっているように見えて、
粉の加減を見極めて、
力を調整する事を一瞬でやっているんですね…‼
スゴ技です…!
そして、暑ーい外で行っている仕上げ。
暑い中、更に指で真菰を落とす細かい作業…。
見ているだけで気がめいっちゃいます
1つ1つ丁寧に、粉を落とした文庫革はこんな感じに並べて、
透明なコーティングをします
ズラッと文庫革が並ぶ光景は、何度取材しても圧巻です
後ろのポケットに使う革も、ちゃんと錆入れしているんですよっ
<箱まち小銭入れの後ろ側>
こちらは、彩色の修理をした商品達。
これも、透明なコーティングをしてお客様の元へ帰っていきます。
こんな暑さに負けないように、皆さん暑さ対策に工夫を凝らしています!
中には、作業に使うマスクに保冷剤を入れる方も!
こんな過酷な現場で生まれる文庫革。
販売チームは頭が上がりません…!
先日の「サタデープラス」の放送から、
最近ネットショップでは、初めてご来店するお客様が多くなってきました
初めてのお客様も、是非文庫屋「大関」の舞台裏を楽しんでくれれば嬉しいです
以上!工房のからお伝えしましたー