文庫屋「大関」ネットショップの浅間です。

2018年の新柄、先日はみつばちの見どころをお話ししましたが、
今日はもう1つの柄、タピについて掘り下げてみたいと思います

フランス語で<絨毯>や<空飛ぶ絨毯>という意味をもつタピ

確かにペルシャ絨毯のようなエキゾチックな雰囲気漂うデザインです。

今回、タピ

通常柄の夢幻(むげん)のタピ

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金唐柄の黄金(おうごん)のタピ

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2種類ご用意しています

お気づきですか??


ネーミング
がいつもとちょっと違う
のです

これはタピのファンタジックなイメージをより生かすためのデザイン担当T中さんのこだわり&新しい試み

うむ、たしかに雅な響きでございます

夢幻のタピは、全体的にグレージュカラーをベースに彩色されています

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彩色考案者の職人K出さん曰く、「アラビアンナイトのイメージで、

太陽が沈む夕方から夜や、まだ空に月や星の残る明け方の砂漠で砂が風にザザーッと舞っている様子を表現した」そう。

言われてみれば、なるほど!!ですよね。

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グレージュのほか、くすんだブルーブラウンイエローなどを使っているのですが、
今回の彩色こだわりポイントがここにありました

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このくすんだブルーの部分、
普通、グレーがかった色というのは<>を混ぜて作ることが多いのですが、
このブルーは、あえて黒を使わずに、他の色を掛け合わせて作っているのだとか。

このピンクがかったようなブラウンも、同様の手法で作られています

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ははぁーっ 職人技ですね

タピ柄で最も特徴的なのは、中央の宝石のような装飾

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ラピスラズリルビーのような宝石が印象的に描かれています。

この部分なんて、ジュエリー感がたっぷり出ていますよね

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ところどころに使われている艶やかなシャンパンゴールドもポイントになっています。

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よーく見ると、実はこんな細かい部分にもちょんちょんとルビー色が散りばめられています

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絵画のようにも見える装飾の周りには、
砂漠の夜空にぽっかり浮かぶ星たちも見えますね。

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錆(さび)でモヤモヤッと描かれている部分も、夜空の星たちを引き立てます。
幻想的です

もう1つ目にとまるのは、たくさんのが折り重なる両サイド

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くすんだブラウンブルーの淡いグラデーションがなんとも言えない夢幻感。

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夢幻のタピは、まさに「夢」のような、「幻」のような、

「今、この瞬間に見ているこの風景は、果たして本物なのか?夢なのか・・・?」
といったファンタジックなイメージたっぷりの仕上がりですね

対して黄金(おうごん)のタピは、ロマンチックなムードたっぷりの彩色です

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全体的にダークカラーで塗られ、特にルビーガーネットのようなレッドカラーが目を引きます。

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ここなんかも深い色合いが上品で大人っぽい

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四隅のポイントに使ったワインレッドも全体の締め色にもなっています。
中央のジュエリーを額縁に入れたようなデザインが引き立ちますね

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黄金のタピは、金唐柄ということで、あちらこちらに金が使われているのが特徴です


「ジュエリー感を大事に、上品で落ち着いた大人な仕上がりを目指した」
という彩色職人のN山さん。

深~い色合いが大人っぽくて、ロマンチックで、アラビアンナイトな雰囲気がしっかり表現されていますよね

「A whole new world~♪」と<アラジン>の主題歌が頭をよぎるのは私だけではないはず。

(余談ですが、あの歌、大音量でハモって歌えたら最高に気持ちいいでしょうねぇ。。。)

金も、通常のシャンパンゴールド2色を使っているんです

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金の複数使いは、やっぱりゴージャス感が違います

深みもグッと増しますね!

夜空をシュッと一瞬で通り過ぎる流れ星も金で描き、あえてぼかさず印象的に。

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夢幻のタピとは違い、黄金のタピは、あえて塗っていません!

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こうすることで、逆に月も星も引き立って見えますね。不思議~
引き算もさすがの職人技です。

そして、とても印象的で目にとまる左右の葉

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この部分は、全体をダークグリーンでしっかりベタ塗りし、黄金の葉が引き立つように彩色しています。
これまでの文庫屋「大関」では、なかなか見たことがない感じの配色です。

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ところどころにある金とシャンパンゴールドの葉もグリーンとマッチして上品に見えますね

黄金のタピは、ゴージャスな配色と、空飛ぶ絨毯のようなロマンチックさが最大の魅力。
とても手の込んだ絵柄で、見ごたえも十分です。

さぁ、ここまで新柄2柄をご紹介してまいりましたが、いかがでしょうか??

もう、こうなると、「一体どのアイテムで作られるのぉーっ」と気になりますよね。。。
でも、そちらはもうしばらくお待ちくださいませ。
(引っ張ってスミマセン。。。

その前に、実は、実は、もう1柄ご紹介しなければならない新作があるのですっ


】という字の付くあの柄の、あの色が・・・!

詳しくはまた次回の浅間ブログでご紹介いたします。

to be continued

<おまけ>

久々の、工房スタッフお土産シリーズ~。

こちら、デスクでモリモリ多肉植物を増殖中の彩色職人Yさんのお土産です

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どこのお土産でしょう??

答えは・・・

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そう、ご存じ、エジプトです!


デーツ
(ナツメヤシ)のクッキーでした。
エジプトではポピュラーなんだそう。
ほど良い甘さで、なんだかホッとする感じのお味で美味しかったです

そういえば、先日、検品室で彩色職人の皆さんが全員、
エジプトポシェットを掛けていました(笑)

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か、かわゆいっ

職人Sさんは、にゃんこポシェットに、にゃんこの飴ちゃんを入れておられました(笑)

私も一ついただきました。(ご馳走様です~!)

いいなー、エジプト。

私は文庫革を眺めて気持ちを静めるとします!

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▼文庫屋「大関」に古くから伝わるエジプト柄

http://www.oozeki-shop.com/product-group/260

▼<10月の予約会>間もなく終了!




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