文庫屋「大関」の松井です。
11月になりましたね。今年もカウントダウンが始まりました
 
お待たせしました!
新柄いちご矢鱈縞の全貌をお見せしちゃいます。
 
まずはいちご
大人でもかわいく持てるいちご柄。
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甘酸っぱく色鮮やかで、みずみずしい、いちご。
彩色の机の上も、いちごがいっぱい!
いちご畑のよう。とっても可愛いです。
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いちごの立体感を出すために、いちごの実を全部塗らないというところがポイント!
上の方は赤色をぼかすことで、プリッと感が出てきます。
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型押しした、真っ白な革にいちごの赤を塗ると…、
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いちごが浮かびあがってきますよね。
やっぱりいちごは、赤!
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赤は赤でも、2つの赤を使っています!
赤く色づいた鮮やかな赤と、完熟の深紅の赤
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赤い実に目がいきがちですが、若い緑のいちごもいるんですよ。
そして、小さな可愛いお花も。お花の中心が、黄色に塗られています。

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よく見ると、けっこうたくさんお花が散りばめられていて可愛い。
今日お客様から
「お花がたくさんあって可愛いわね」
とお電話をいただきました。とても共感
この花が、柄全体の可愛さを倍増させているポイントです!
 
そして、こちらが、矢鱈縞
シンプルでかっこいい縞模様。
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矢鱈に縞がある矢鱈縞。
真っ白な革にたくさんの線があるので、
いったい、どの線を塗っていいのか、わからないですよね。

なので、職人さんは、見本を見ながらあらかじめ印をつけておくらしいです
見えますか?印。

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左の端っこに、ちょんちょんと印をつけていきます。
そして、なめらかに線を引いていくために、白革の下にはボール紙を敷いて手のすべりをよくして……、
一気にピーっと線を引いていきます
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ピー、ピー、ピーっと。神経を集中させて。
絵具は、さらっと薄めにして、いつもより多めに筆に含ませて、1回で線を引いていきます。
こちらの職人さんは横に線を引いていますが、縦に塗っていく派もいるようです。
(自分は横派かなぁなんて考えてみたり・・)
 
 
矢鱈縞は、型押しして盛り上がったところを塗っているのではなくって、溝を塗っています
そして重要なポイントは、溝だけをきっちり塗るのではなく、少しはみ出させて、ラフに塗っていく

ラフに塗ることで、錆を入れた時に、雰囲気が変わって楽しんですよ。
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ラフって簡単そうで、意外と難しいらしいです。
職人さんが、「単純そうだけど、けっこうセンスが問われるんですよ」、なんて教えてくれました。
 

そしてこの後、錆入れをしていきます。

絵具を塗っていない溝に錆が入ることで、見えなかった縞が浮かび上がり、一気に雰囲気が変わります。

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いかがですか?赤と緑の絵具で塗られていない線が浮き上がってきましたよね。
あぶり出しの絵画のよう。
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2色の単純な縞なのようですが、会議ではたくさんの案が出され、その中から選りすぐりの、色と塗り方が決まっていきました。
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こんなにたくさんの案の中から、ここまで案が絞られて…。

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続きはまた来週

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文庫屋「大関」の、新しい動画できました♪

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