【2020年新柄情報】№3~新柄できるまで物語~
文庫屋大関藤田です
時はさかのぼること3月の終わり![]()
まだ寒さの残る時期です
工房では彩色職人がずらりと勢ぞろい

何をしているのかというと…
新柄の色決めコンペを行っているところなのであります
そうなのです、新柄づくりは半年以上前から始まっているのです![]()

わー、色とりどり!
今回の【新柄1】は【アンティークなイメージ】と事前に伝えていたので、遠目からみてもアンティークな色味🔍![]()
白黒の塗り絵のような柄の原案
から

社内の彩色職人にそれぞれ色の案を出してもらい➡「これは!」というものを選び➡めでたく製作開始➡完成・商品化
となるわけです

色を入れるところ、あえて白く残すところ、どの色をどこに入れるか…組み合わせは無限大![]()
色と文庫革を熟知した彩色職人がそれぞれ渾身の案を出し合います🔥

みんなの案をもとに、さらによいアイディアがその場で生まれたり、
案の中にも、今までにはないような職人による新技(色のぼかし方などなど)が繰り出されていたり、
色々なことが創出される色決めコンペ
(クリエイティブ~~
かっちょええな…)

今回の【新柄1】は2回の話し合いを経て、色が決定しました![]()
このような感じでコンペ方式で色が決まる場合もありますし、反対に色のイメージから柄をつくる場合もあるので、
さまざまな方法で毎年新柄が生まれています![]()
新柄ができるまでの道のり、ほんの一部分ですがお伝えしました!現場の空気伝わりましたでしょうか![]()
そして今回決定した新柄はどんな色になったかといいますと…
【新柄1】

【新柄2】

ふんわり優しい色合いの【新柄1】と、ビビットな【新柄2】の2柄です!
この後、文庫革の大事な工程”錆入れ”をして、茶色い輪郭線と独特の風合いが生まれ、文庫革となります![]()
錆入れをもっと詳しく知りたい方はこちらをどうぞ![]()
https://www.oozeki-shop.com/page/124
錆入れ後の新柄は、また次のブログでご紹介いたしますね![]()
