しゃちょログ担当田中です。

来年の干支は、卯です。卯といえば兎、兎といえば、月です。

では、なぜ「兎といえば、月」なのか?
と、先日スタッフのMさんから尋ねられ・・・なぜでしょうね?と考えてしまいました。

調べてみると諸説あるものの文献として一番古いものは、紀元前4~3世紀中国の
屈原の著書「天問」とされていて、その後の漢時代の「五経通義」の中にも
「月中有兎」と記されてあると言われています。
なんと紀元前から月と兎はコンビだったのですね。

しかし、その理由となると・・・

仏教の説話で、「老夫に身を隠した帝釈天が、狐と猿と兎に食物を乞うたところ、狐と
猿はすぐさま食べ物を差し出したが、兎は何も差し出すことができなかったので、自らの
肉を食べてほしいと、火の中に身を投じた。すると老夫は帝釈天の姿に戻って火を鎮め
兎を憐れみ、その亡骸を月の中に納めた」と語られています。

この話は、その後日本に伝わり、今昔物語に翻案されて載っていますので、聞いた方も
あるかと思います。このへんが、月と兎を結びつけた原典ではないかと思われます。

しかし、差し出すものが無かったとはいえ、自らの肉を食べてもらおうなんて・・・
しかもお腹をこわさないように、火を通して食べてもらおうなんて・・・

アンパンマンの先祖は兎だったのかも・・・

ちなみに文庫屋「大関」の初代は、私の祖父で名前は大関卯三郎といいます。
じいちゃんの名にかけていい柄を考えねば!