しゃちょログ担当田中です。

文庫革のこと「伝統工芸」って、おっしゃっていただくこと・・・
よくあるのですが・・・

私は、あまり伝統工芸って言葉は・・・特に伝統って単語はあまり使いません。

もちろん先人の築いてきた、工法、製法には重きを置いておりますが、頑なに
守っているという感覚はありません。
もっと良い方法があれば、それを採用することを厭わないですし、素材に関しても
いろいろとチャレンジしてみたいと考えています。

工芸も日々進化を遂げなければ、時代から取り残されてしまいますし、次の
担い手も育ってきません。一子相伝、住み込みの見習い修行は、今のライフスタイル
には、そぐわないのです。

頑なに守り続けていくだけでは、行き着くところは博物館か資料館がいいところ
です。

伝統は、守るものではなく、築くものであると思います。

文庫革は、資料として語り継がれていくよりも、道具として使われ続けていくこと
こそが、残り続けていくことだと信じます。