最近の工房
文庫屋「大関」の櫻井です!
じんわーりと、初夏の訪れを感じる今日この頃・・・
思いがけず、暑い日もあって、少しばかりクーラーをつけはじめました
ですが!!!
職人達は自分の心地いい温度でお仕事できるわけではないので、
季節の変わり目は、作業に対しての注意点も変わってくるので、試練の時季です
型押し職人の向こうに小さな扇風機があるのですが
おわかりになりますか???
型押しをするときには、絵柄の彫られた銅版を100度近くまで過熱してから革にプレスするそうなんです。
そんな高温だとは、私も今日まで知りませんでした・・・
この、作業台の右側に銅版を温めるヒーターがあるので、
常に隣で七輪焼肉を焼かれているような状況です
そんな苦労の末に・・・
くっきり美しいデザインが革に施されます。
(100度の銅版を掴む為、右手は軍手)
梅雨の時期は革が湿度を含んでしまって
型押しをするときにもジワァッと蒸気が昇るそうです
そして彩色現場
見えますか??
蜻蛉菊の、蜻蛉の羽を塗っています。 うすーいクリーム色・・・ 見えます???
ここまで寄ってみると、やっと見えます
この大きな革は、ぐるっとファスナーの長財布になるのでしょうか??
気が遠くなるのであまり考えたくないですね・・・
実は、「室内だから涼しい」現場って、ネットの受注室と浅草店くらいなのです
彩色職人の仕事はこれだけではなくて、これからの時季、「時間と暑さとの戦い」が始まります。
職人を待ち受けている 夏場の重労働”錆びいれ”
湿度が高いこれからの季節は、漆の硬化が早まってしまうので
錆びいれの作業をスピーディーにやらないと、真菰の粉が理想的に留まらなくなってしまうんだそうです。
ちなみに、販売員の私が実習として錆び入れに参加した真冬・・・
ひたすら腕を動かす作業で、真冬、半袖なのに汗だくでした。
厳冬の頃も、灼熱の夏にも、見えないところで、真菰の茶色い粉が舞う中職人達が
美しい革に仕立てています
と、いうことで、エアコンをつければお仕事が頑張れるわけではない
職人達の試練をじわじわと感じる季節になってまいりました~
頑張っていますよー!
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