工房探検その① 職人とネットショップの素顔に迫る
浅草店藤田です。
先日テレビ放映のあったじゅん散歩をご覧いただいた方もいらっしゃるでしょうか?
ご視聴いただきありがとうございました😊
わたしはお会いできなかったのですが、高田純次さん、テレビ通りの楽しい方だったそうです!
(4月7日にテレビ放映されたじゅん散歩の様子)
(工房のみんなでじゅん散歩鑑賞中)
さて今日は、
文庫革をすでにお使いの方も、
じゅん散歩をご覧になって文庫革を知った方も、
文庫革なんて知らないけど、たまたまこのページをご覧の方も、
(つまりどなたでも!)
私たちの会社“文庫屋「大関」”で、
どんな人たちがどんなふうに
日々、財布や小物を作っているのか、
工房の裏側や、職人さんの隠れたチャームポイントを交えつつお伝えしたいと思います🤓
製作している様子を、たっぷりとお伝えいたします!
(そのためちょっと長めになってしまったのですが、
お時間のある時や、外出を控えてお家でゆっくりされている時にのんびり読んでいただけたら幸いです)
さてわが文庫屋大関の工房は、東京スカイツリーのすぐ近く、墨田区向島に工房がございます。
工房近くには、お相撲さんの部屋がいくつかあるため、力士や親方を街中で見かけることもしばしば。(工房あるある)
そもそも文庫屋大関という名前、
おたくは何をされてる方なの?と思った方もいらっしゃるかもしれません。
「文庫」は「文庫革」
そして「大関」は創業者の名字なんです。
「文庫革」はもともと、大切なお手紙や書類を保管しておく「文庫箱」を装飾するための革として誕生したため、「文庫革」という名前になったそうです。
創業者は大関卯三郎という方で、今の社長のおじいさんにあたります。
93年前に、ここ向島で工房が誕生しました。
それでは工房に入ってみましょう。たのもー!
はーいいらっしゃい🙋🏻♀️
入るといきなりかっこいい文庫革発見。(こちらは創業者卯三郎が遺した歌川広重の浮世絵シリーズです)
1階では何やらかっこいい機械と、4人ほどの方が黙々と働いていらっしゃいます。
1階の方は何をされてる方なんでしょうか?
インタビューしてみましょう
🤓こんにちは、あなたは何のお仕事をされている方なんでしょうか?
🙋🏻♀️私は今、天溝がま口の口金の最終調整をしています。
そのほか1階では革屋さんに革を注文したり、裁断をやっています。
牛の形をした革がそのまま入ってくるので、革の状態を確認して(ひとつひとつ皺や毛穴があります)
この革はどのアイテムに適しているか決めて、パーツごとの抜型を使って型を抜いていきます。
(くるくると丸まっているのが革です)
毎月どのアイテムをどれだけつくるかの計画があるので、その計画の分パーツを用意していきます。
たとえばぐるっとファスナーの長財布を1つつくるのに、52個パーツが必要になります。
それぞれのパーツが用意できたら、次は文庫革の大事な工程のひとつである型押しを一枚一枚やっていきます。
型押しが終わったら、それを工房内の彩色職人さんにバトンタッチするんです。
(手をかけている機会が型押し機
機械で型押しするといっても、革の状態や型押しの版を見ながら、押す時間や力を一枚一枚調節しています。)
彩色の職人さんが彩色と錆入れをして仕上げた革を、
社外の職人さんにおねがいするのもわたしたちの仕事です。
ミシンで縫製しやすいように革の端など一部分を薄く漉く(「すく」と読みます)革漉き専門の職人さんや、
縫製してくれる社外の職人さんがいます。
材料を一式用意してお願いするので、こまかい部品を準備しておくことも必要です。
(これは、天溝がま口になる革です。色が濃いところが革を漉いている部分)
あとは新しいアイテムを考えたり、
ちょこちょこした部品、たとえばクラッチのひもの金具付けなども作ったりしていますよ。
🤓なるほど〜。めちゃめちゃ多岐にわたるお仕事をしていらっしゃる。
ちなみに仕事の中で好きなことってありますか?
🙋🏻♀️ダルマをいかに有効に使うか、新しい方法を考えるのが好きですね~
🤓はっ?ダルマ?!
🙋🏻♀️ダルマは型押しする機械の名前です。形がダルマっぽいからその名前です。
🤓なるほど~。たしかに丸っこい形がダルマっぽいかもしれない。
🙋🏻♀️あとは、2回型押しをするアイテムの、柄と柄が合わさるところがぴったりだと、よっしゃあ!と思います。
🤓ははー、ここですね。たしかに違和感なくきれいに見えます。細部まで美意識!
(なぜ2回型押しするかというと、お財布を表からみても裏からからみても、柄の出方が一番きれいに見えるように型押しの位置を決めているからなのです。)
(これは天溝がま口の型押しのつなぎ目の部分。色が切り替わってみえるところがそうです)
🙋🏻♀️でも、柄はそれぞれ大きさが違うので、ぴったり合わない柄もありますのであしからず!
🤓反対にこれは難しいと感じているお仕事はありますか?
🙋🏻♀️大きな一枚の革から無駄なく型抜きができるように考えながら型抜きしていくのは難しいです!
牛の部位によって革の柔らかさが違ったり、しわや毛穴や傷がのこっているので気を遣います。
まだまだ修業が必要です!
🤓なるほど~。牛さんの革、無駄なく使いたいですものね。
職業病ってあるのでしょうか?
🙋🏻♀️肩こり!(即答)
なるほどなるほど。肩こり、慢性化しますよね。どうぞお大事にしてください。
1階の方は、とにかくパーツというパーツを抜型で抜きまくっています。
ペンケースやお財布の小さな取っ手など、小さいものもすべて準備するとのこと。
(ちいさなパーツとちいさな型抜き)
どこになにがあるか、とってもきれいに整理整頓されていました。
外の職人さんにお仕事をお願いしたり、チェックしたり、やることもりだくさん。
社内外といろんなお仕事を受け持っているのが1階の職人です。
さてさて、それでは2階に上がってみましょう。
こちらは何やら2つ部屋があるようですね。
それでは手前の部屋から失礼しまーす。
ここはパソコンが並ぶハイテク空間💻💻💻
カタカタカタ…(キーボードを打つ音)
パソコンに向かう人が数人と、片隅の机でごそごそしている人が1人いる。
🤓机の方にいらっしゃる方、こんにちは。あなたは今何をしていますか?
👩🏻ネットショップでお客様が購入した商品を梱包しています。
👩🏻そのほかここではネットショップのことをすべてやっています。
ネットショップのページをつくったり
お客様が購入したものを、朝パソコンで確認して、発送できるように準備したり、
問い合わせのお返事を書いたり、
ブログ、メルマガ、ラインで新しい商品や企画の情報を発信したり、
写真撮影をしたり、
新しい企画を考えたり、データまとめをしたり、色々やってます。
🤓文庫屋「大関」はアイテムや柄がたくさんあるから、商品ページや撮影もたくさん必要ですね!
👩🏻DMも作ってますよ。
🤓DMって、年に2回ほど、新しい柄が出るときにお客様にお配りしているかわいいお便りですよね!
この前のDMも可愛かったなあ~
こちらは工房創業93周年のDMです!
※DMはご希望のお客様にお届けしていますので、ご興味ある方はお気軽に店舗へお問い合わせください♪
浅草店情報はこちら
🤓その中で特に好きな仕事ってありますか?
👩🏻商品を梱包したりラッピングしたりするの好きです。
「これは〇〇県に届くのか~」とか「このギフト喜んでもらえるといいな」とか想像しながらやっています。
(最近、発送する時の箱が文庫屋大関オリジナルのダンボールになりました。すぐ発送できるように組み立てて積んであります。)
🤓ハートフルネットショップ!
他には何かやりがいを感じる仕事はありますか?
👩🏻お客様からのお問合せですかね。お客様に、言葉だけでお客様にわかりやすくご説明するにはどういう言葉がいいか、
周りのスタッフにも相談しながらやっています!
🤓なるほど!言葉だけで伝えるというのは店舗とネットの大きな違いかも。
お客様になにか伝えたいことはありますか?
👩🏻お財布の使い心地など、ぜひレビューに書いてほしいです!私達も気づかないことがたくさんあるので。
しかもポイントも貯まるし!よろしくお願いします。
※レビューはこちらから見られます!→https://www.oozeki-shop.com/product-review
🤓なるほど。レビューは社内みんなチェックしてますよね!
なにか職業病はありますか?
👩🏻肩こりと目の疲れかな。
🤓デスクワークの方はやはりそうなんですね。
はー、なんか急にお腹すいてきちゃった。
👩🏻お菓子どうぞ~
🤓えっ!急にお菓子出てきた!ありがとうございます。
疲れたときには糖分補給大事ですよね。
ネットショップの方はお菓子好きなイメージあります。ブログでもマイブームお菓子がちょいちょい登場しますよね
あれっ、みなさんのパソコンデスクにちいさい蟹がいる
👩🏻どこかのお店で見かけて気に入ったので、みんなの分も買ってきたの。ペンホルダーです。
🤓皆さん仲いいんですね~。チームワークも安心だ!素晴らしい!
さてさてそれでは次のお部屋へと行きたいところですが、
大分長くなってしまったので、
4月11日土曜日に2階のもう半分のお部屋と3階の彩色職人さんのお部屋へ伺います!
最後までお読みいただいた方、お疲れさまでしたまた土曜日に!
レインボースカイツリー!
銀座店・浅草店の臨時休業につきまして
新型コロナウイルス感染症に罹患された皆さまおよび関係者の皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。
これに関する政府方針に従い、文庫屋「大関」銀座店・浅草店ともに 4月15日(水)から5月10日(日)まで休業とさせていただきます。
※5月10日(日)以降につきまして変更がある場合は随時このページでお知らせいたします。
■ネットショップは通常通りご注文を承ります。
何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げますとともに、一日も早い収束と、皆さまのご健康を心からお祈り申し上げます。
文庫屋「大関」