文庫屋「大関」の久保です。

前回に引き続き、秋の新柄深掘りブログ第二弾!
新柄の作者へのインタビューを交えながらお送りしています🎤
>>前回のブログはこちら

 

今日ご紹介するのは…
⚙️時の歯車⚙️

クールなモノトーン調に、つやっと鮮やかな赤の差し色がキュートな<赤黒>

 


こっくりとしたアンティーク風な色合いの中に
目の覚めるようなエメラルドグリーンがお洒落な<青緑>

2色展開での登場です✨

 

文庫屋「大関」の柄には、花や動物などを題材にしたものが多い中、
金属でできた無機質な「歯車」というモチーフはとても珍しい…!
作者である社員のMさんにとっても、この柄は「挑戦」だったそうです。

 

🎤柄をデザインする際にイメージした世界観や、インスピレーションを受けたものはありますか?

👩Mさん「無数の歯車が絡み合い、目まぐるしく回転する様子を「時の流れ」に見立ててデザインしてみました。
古い時計やトランプモチーフが浮いては重なり合い、四次元的な世界を演出しているイメージです」

刻んできた時の長さを感じさせる、クラシカルな文字盤の時計

「インスピレーションを受けたのは、誰もが知る「不思議の国のアリス」の世界観ですね」


アリスのトランプ兵を思い出させるトランプマーク♣️♦️
ぷっくり艶々✨

 

歯車のデザインもバリエーション豊かですよ~

ゴツゴツ、ギザギザしたインパクト大なもの

 


細かい模様が入ったもの。型押しによる凹凸の手触りを楽しんでほしい…!

 


ちっちゃなかわいい歯車たちも、健気に回っています💞

一体何種類あるのかぜひ数えてみてください、本当に見ごたえあります😳

 

🎤デザインする上で、難しかったなと感じる部分はありますか?

👩Mさん「メインモチーフである歯車の「ほどよい金属感」を出すのには苦労しましたね。
真鍮やシルバーを思わせるメタリックな絵の具をふんだんに取り入れています」


こちらは彩色の様子。
歯車や時計のパーツの光沢感をしっかりと出すために、
金彩を一度塗って乾かし、さらに塗り重ねる技法を使っています。

 


重たい印象になりすぎないように、ぼかしを取り入れて抜け感を出したり…

 


光に当たると、本物の金属のような輝きに…!✨
どちらのカラーも2種類ずつ金彩を使用していて、真鍮のようなアンティークゴールドは共通ですが、
<赤黒>の方は、<青緑>の方は銅のような赤金を使っています。

 

👩Mさん「全体的な色味は、メタリックな金彩を引き立てる落ち着いたカラーリングとなりました。
モノトーンに赤と黒を合わせるのも、怪しげな世界観を表現するのに面白いと思い挑戦しました」

落ち着いた秋冬の服装にも合わせやすそうな<赤黒>
モノトーンコーデにさりげなく赤い靴下やアクセサリーを合わせて、このクラッチなんかを持ったらおしゃれ上級者っぽいのでは…!妄想が広がります💭

 

🎤ここは見てほしい!「注目ポイント」はありますか?

👩Mさん「目を光らせてこちらをじっと見ている「ふくろう」と「リス」です。
リスはあえて彩色せず、錆だけで影のように表現してみました」


じっと静かに佇むふくろうと、
あちらこちらへ元気よく動き回るリス。
静と動、対照的なふたつの生き物のシルエット。歯車が紡ぐ時間の中を自由に行き来しているのかしら…

 


わたくしのお気に入りはハートにしがみつくリス😍
パーソナルホルダー鏡付きリップケースで見つけやすい子です。
こんなに小さくて錆だけで描かれているのに、毛並みやしっぽのふわふわ感が伝わってきますね🐿️

 


アリスがウサギを追いかけて不思議の国に迷い込んだように、
ちょっとミステリアスな非日常の世界観を楽しんでいただきたい…

そんな新柄「時の歯車」のご紹介でした。

秋の新柄紹介は次回に続きます、それではまた👋