しゃちょログ担当田中です。

新柄をデザインするときに、まずはじめに考えることは、「どんな柄にするのか」という
ことです。
大き目の絵柄にするのか?細かな幾何学模様にするのか?手書き風の線にするのか?
カチッとした硬い線を使うか?華やかな柄にするのか?渋い柄にするのか?等々
目指すイメージをハッキリしておかないと中途半端な柄になってしまいます。

そして、実際に花を見たり、写真を見たり、日本画を見たり、版画を見たり、建築物を
見たりしながら、目指すイメージに近いモチーフを探したりします。

文庫革の柄をデザインするにあたっては、日本画や版画は大変参考になります。

ですので、できる限り日本画が展示される美術館には足を運ぶようにしています。
大振りな屏風絵などに、どのような構図でどのような線で描かれているのかを、ゆっくり
と見て回ります。