手作りの商品の良さ(その2)
しゃちょログ担当田中です。
文庫屋「大関」では、彩色は型押しの溝に沿って正確に塗るものではありません。
「手なり、筆なりで、筆で塗る特徴を生かし、塗り絵のようにならないようにします」
とは、大関師匠が言っていた言葉です。
彩色は、大関師匠の指導の下、できる限り彩色チームスタッフ一同、同じレベルで
塗れるように努力していますが、最終的には塗り手の主観にゆだねられるところが
残ります。
一つ一つが、塗り手の手作業によるものなので、そこには一つ一つに個性が宿ります。
揃わないことが、いいかげんであるならば、それは個性的でもあります。
一つ一つに個性がある商品、それが手作り商品の良さの一つでもあります。
そして、人の手によって作られたモノは、人の手によってたいていの修理が可能です。
これも、手作り商品の良さの一つです。
もう1度最初の話に戻ります。
「手作りの商品ですから、一生モノですよね!」
「はい、丁寧にお使いいただき、そして、丁寧に修理を重ねれば一生のお付き合いは可能です。」
他の人が持っていない個性的な商品と愛着を持って長い間付き合える。
使うというよりも、付き合うといった感覚なのでしょうか・・・手作り商品は。
今後とも長いお付き合いを宜しくお願いいたします。