兎といえば・・・その3
しゃちょログ担当田中です。
前回までで、兎と月は切っても切れない間柄であるとの認識は深まりましたで
しょうか?
まだ読んでない方はこちらとこちらをどうぞ!
というわけで、兎と月が深い関係であることから絵画の世界(特に日本画)では、
共に描かれる機会がとても多いのですが・・・月の光の象徴として波が描かれる
こともあったりします。水面のさざ波に満月の光が反射してキラキラ・・・という
風情であります。
兎と月が深い関係であるのと同様に、月と水というのも深い関係があるのです。
話が、兎から少しそれてしまいましたが、月のほかに兎と一緒に良く描かれるモチーフ
としては、植物の萩や木賊(とくさ)などがあります。
萩は、当然秋の象徴であり、木賊は別名砥草とも言われ、実際にヤスリの代わりに
使われたりもしますが、きれいに磨き上げることの象徴であります。
萩も木賊もいずれも満月に関係しているようで、めぐりめぐって兎と月の関係性に
たどり着きます。言葉遊びと言ってしまえば、それまでですが、日本画の世界は
その描かれるモチーフ自体に意味を持たせていることが多々あります。
ミステリー小説を読み解くように、日本画を鑑賞するのも楽しいかもしれません。
さあ!兎の柄・・・考えなきゃ