お花だより
文庫屋『大関』の長塚です。
夏が終わって過ごしやすい秋がきたと思ったら、
浅草は連日の雨でなんだか気持ちもどんよりしてきます
という事で、少しでも秋の風情を感じていただけるような文庫革をご紹介いたします
まずは、こちら。
葛、桔梗、撫子、尾花、女郎花、藤袴、萩。秋の七草の柄です。
実際のお花の色とは違いますが、
落ち着いた雰囲気が秋の夕暮れ時のように感じられて、素敵です
ぐっと寄って、
花や葉の色をぼかして塗っている綺麗さを、見ていただこうと思ったのですが‥伝わっていますか?
続きまして、こちら。
撫子、蝶、蜻蛉、鈴虫。秋を集めた秋尽くしな柄です。
鮮やかな赤や、青の蝶やピンクの撫子に目がいきがちですが、蜻蛉と鈴虫も見つけてください
錆で表現された蝶や蜻蛉の羽の模様がとっても綺麗です。
外国のお客様にも、とっても人気な柄なんです
そして、最後はこちら。
蜻蛉、菊、水の渦巻き。
白地に菊の花の明るい色が散りばめられ、
錆で表現された蜻蛉の軌跡の点々がなんとも可愛らしい柄です。
束入れ
(ぐるっとファスナーの長財布を撮影しようとしたら、売り切れていました。すみません)
蜻蛉のちっちゃな目も、黒く塗ってあります
蜻蛉は前にしか進まないところから、勝ち虫と呼ばれる縁起物です
三柄とも人気の柄ではありますが、ご紹介をさせていただきました。
秋を少しでも感じていただけたら、嬉しいです
こちらは、お店に飾ってあるお花です。
まずは、ころんとした実が可愛らしい。
紫式部
このお花は、どうやら有名なようで、お客様がよく 「紫式部。」 と言って、
(私は、紫式部と聞いて素敵な名前だなぁと思いつつ、
源氏物語を思い浮かべていました‥‥)
続きまして、こちらもころんとした実なのですが、色が白いんです。
白式部
「ん?似てる?」と思われた方、正解です。
紫式部にそっくりなこちら、その名も白式部。
紫式部の変種で、そのままといえばそのままの名前ですが、こちらも響きが綺麗な素敵な名前です。
(枝に積もった雪みたいで、きれいですよね)
そして、最後はこちらです。
リンドウ
有名なお花なので、植物に詳しくない方でもご存知の方も多いと思います。
私がそうでして、名前と花が一致する数少ないうちの一つです。
(もう少ししたら綺麗に咲いてくれそうで、楽しみです)
そして、こちらの三種類のお花が合わさると、
こんな雰囲気に仕上がります
白式部とリンドウの白色に、紫式部の紫がいいアクセントになっています。
(クジャクの尾みたいだなぁと思うのは、私だけですか?)
生け花の色や姿によって、店内の雰囲気が変わるので不思議です
浅草にお越しの際はぜひ文庫屋『大関』にも足をお運び頂けたら嬉しいです